車石・車道とは

車石

江戸時代の京都周辺の三街道には、人や馬の通る人馬道とは別に、一段低い所に二列に敷かれている一種の軌道がありました。この軌道が車道であり、車道です。車道は、幅が九尺(2.7m)で、長さ一尺(90cm)の牛道をはさんで2列に花崗岩の石が敷かれていました。この石が車石で、その上を牛車の車輪が通ることから輪通り石、輪石、輪形石などと呼ばれています。車石は、たて30cmm、横60cm、厚さ25cm~30cmぐらいが標準的な大きさで、輪形石・輪石・輪通石などとも呼ばれていました。

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車石・車道研究会とは

車石・車道研究会

車石・車道研究会の誕生は、平成15年(2003)、当時ほかになかった車石・車道のウェブサイトを開設したさいたま市の山嵜廣(前会長)と、それを通じて知り合った京都の久保孝が交流し出したときにさかのぼります。以来、早川幸生も加わり、ともに車石の研究を進めてきました。2年後の平成17(2005)年、第一回シンポジウムを京都の山科で、同年10月10日(月)には第二回を大津で開催、以来毎年シンポジウムを開催し、フィールドワークも平成18(2006)から毎年秋に実施しています。それまでは車石に的を絞った「巡る会」はほとんど無かったのですが、近年関心の高まりと共に、団体の行事として取り入れるところが増え、本会の会員も積極的に協力しています。

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